“え!?学生さんなんですか?”
“はい、でも候補生と違って私はC幹といって幹部予定の学生なんです”
どうみても40歳オーバーのかなりベテランの自衛官でした。
最初は教官だと思って話しかけたんだけど階級は海曹長で
卒業したら幹部(海尉以上)と決まってるんだそうです。
イージス艦でインド洋やスマトラに行ったんだって、護衛任務で。
見る人が見たらわかるんだろうけど、防衛記念章がいっぱい付いてます。
勤続年数とか功労、訓練参加とか隊員の採用なんてのもあるそうです。
“これの多さと給料は関係ないんです” 笑顔でおっしゃってましたが本当?
そんな立ち話してたら“同期の桜はご覧になりましたか?”って誘われて
校舎の裏庭に案内してもらいました、他の団体さんもいっしょです。
赤レンガ校舎の裏庭ってこんなになってるんですね、初めてみた。
普段の一般公開ではここまで案内されません。
“貴様と俺とは同期の桜 同じ兵学校の庭に咲く”
桜のイメージかと思ったら現物があるんですね、歌詞にでてくる本物です。
戦後よく残ったですね、敗戦から約7ヶ月後ですよ、この桜が咲いたのは。
建物はともかくとして占領軍がよく切り倒さずに残したと感心します。
占領軍にも海軍の文化伝統を守る想いに共感するものがあったんでしょうか。
赤レンガ(幹部候補生学校庁舎)の中です。
“同期の桜”を見たあと江田島湾のほうへ行ってみました。
この桟橋が海の男が巣立っていく表桟橋、学校の正門です。
ここは普段は入れないところで来てみたけど、雨雲が垂れこめてきて
春雨じゃ、なんてのんびりしたこと云ってられません。
あっという間に雨風が強くなって横殴りの土砂降り状態に・・・
陸奥の砲塔の下で雨宿りしてたんだけどズブ濡れになりました。
見知らぬ4人ほどしばらく固まって[同期の桜状態]
学生って普通は10代後半とかせいぜい20代半ばくらいを想像しますよね。
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