時間軸でいうと、前回のキャロルの話題が後なんですが起重機船「武蔵」の
着岸作業をレポートします。
初めてみたけど、けっこうな迫力がありました。
最初は沖合を曳船が曳いてたのでどこに行くのか見てたんですが、
どうやらRyanが休んでるすぐそばに着くらしくてずっと眺めてました。
曳船の「栄春」は役割が終わって、作業船の「まつ」と入れ替わります。
巨人と小人みたいな感じですが、「まつ」の役割は重要です。
「武蔵」からワイヤーを曳いて岸壁のビット(係船柱)に掛けるのが役目です。
2本めのワイヤーをもらって、
岸に持ち帰って繋ぎます。これを繰り返して
「武蔵」の場合は2基ずつ両サイドで計4本、ワイヤーをビットに掛けます。
「まつ」の先端に掛かってるのがワイヤーです。
こんなぶっとい鋼鉄製のワイヤーです、重そうですね。
ここからすごい迫力、
「武蔵」のウインチがワイヤーをゆっくり巻き始めると海底にあったワイヤーが
水面を切ってピーンと一本の線になります。
釣りでいうところの糸鳴きですね、ギューン、ギギギギって凄い音が
ワイヤーから聞こえてきます。
4本のワイヤーを微妙に調整しながらゆっくりゆっくり動いていきます。
この「武蔵」の吊上げ能力は最大3,700トン、世界的にも最大クラスの起重機船で
潜水艦を陸揚げしたり、第2音戸大橋を架けたり呉では超有名な作業船です。
15,000トンの船体を自分で牽引して岸に近づけていきます。
タラップを岸に着けて完了、いやいや着けるだけでもたいへんな作業です。
初めてみました、潜水艦の接岸より迫力あります。
仕方ないな、サイズも重量も比較になりませんからね。
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